八重山の「しまくとぅば」~受け継がれる島の心~

はいたい!池原酒造のブログ担当の大城です(^^)♪ 第4回目となる今回は、9月18日の「しまくとぅばの日」にちなんで、私たちの故郷・八重山の美しい島言葉「しまくとぅば」についてお話しさせていただきます。

このブログでは泡盛の魅力はもちろんですが、私たちが愛してやまない沖縄の魅力についても皆さまにお伝えしていきたいと思っております。ぜひぜひ、お楽しみに♪

八重山の言葉に込められた想い

石垣島をはじめとする八重山諸島では、それぞれの島で独特の「しまくとぅば」が受け継がれています。私たち池原酒造がある石垣島でも、日常の中に温かい島言葉が息づいています。

お客様を迎える時の「おーりとーり」(いらっしゃい、ようこそ)、美味しいものを味わっていただいた時の「まーさん」(美味しい)という言葉。これらの響きには、標準語では表現しきれない、島人(しまんちゅ)の心の温かさが込められています。

しまくとぅばを込めた特別なコラボレーション

池原酒造では、今夏、石垣島発のアパレルブランド「イチグスクモード」さんとのコラボレーション第二弾として、島言葉をデザインに取り入れた限定泡盛ボトルを販売いたしました!
昨年に引き続きのコラボレーションで、今回はさらにしまくとぅばに焦点を当てた特別な企画となりました。

パッケージには泡盛文化にまつわる方言「カリー」(乾杯)、「シマー」(島酒)、「ビーチャー」(お酒好きの人)、「ユシビン」(祭祀や慶事のおめでたい席に用いられた酒器)、「ダチビン」(泡盛を持ち運ぶ際に使われる沖縄の伝統的な酒器)、「カラカラ」(泡盛を注ぐ器)などの言葉がデザインされています。まさに、しまくとぅばと泡盛文化が融合したアート作品です♪

プレミアムボトルには石垣市の蝶「オオゴマダラ」もデザインされ、20年古酒を使った特別な一品として、多くの方にご好評をいただきました。限定数量での販売でしました。島の文化を現代的なデザインで表現するという新しい試みを多くの方に愛していただけて、本当に嬉しく思っております。

イチグスクモード、池城さん、さすがです!!!!涙

島の文化に触れる特別な夜

そして今年も10月4日(土)には、石垣島の文化的象徴である「とぅばらーま大会」が新栄公園で開催されます。中秋の名月の下で詠唱される八重山民謡の最高峰「とぅばらーま」は、1947年から続く伝統ある歌唱大会です。恋や人生への思いを込めた歌詞と独特な旋律は、まさに島人の心そのもの。

この大会では作詞の部と歌唱の部があり、世代や地域を越えて多くの方が参加されます。前年度の入賞作品が披露される瞬間は、島言葉の美しさと音楽の力が一つになって、聞く人の心に深く響きます。

言葉と泡盛を未来へ

私たち池原酒造も、泡盛造りを通じて島の文化を守り伝える一員として、こうした「しまくとぅば」や「とぅばらーま」のような貴重な文化に触れる機会を大切にしていきたいと思っています。

島の言葉も、島の歌も、そして島の泡盛も、すべてが八重山の宝物。これらを次の世代にしっかりと受け継いでいくことが、私たちの使命だと感じています。

皆さまもぜひ、島の文化に触れる機会を見つけて、八重山の魅力を感じていただけたら嬉しいです。それでは、次回もお楽しみに!

※写真は、石垣島のメイン繁華街「美崎町」の入り口の看板です♪
池原酒造の「白百合」を楽しんでいただけるお店がたくさんありますので、石垣島にお越しの際はぜひお立ち寄りくださいね(^^)